
悲しみは、毒である。悲しみは、孤独であることから、生まれるのではなかろうか。人間は、誰しも孤独であるから、放っておいたら、悲しみにまみれる。その悲しみの毒を周囲にまき散らすと、人は寄り付かなくなるから、さらに孤独になるという悪循環。
どんな悲惨な状況のなかでも、笑って生きること。愛とは、鼓舞すること。自分も他人も。だから、どんなときも、自分の心を奮い立たせ、鼓舞していかなければならない。
この心を奮い立たせる力が弱くなって、自分の心を奮い立たせるために、他人の悪口を言う、という状況が発生する。この毒がまた、第三者にとっては、猛毒となってまわってくる。それで、「そして誰もいなくなった」という状況になってしまう。
自分の心を奮い立たせること。それは、自分の歓びに集中することだろう。自分の才能を認めてくれる人は、自分と神様だけがいればいい、というくらいの気持ちで、自分に集中していけばいいのだと思う。他人に認めてもらおうと思うから、孤独地獄に陥ってしまう。
わたしは、80歳まで現役で、「月の舟」での仕事を続けていきたい。もっとひとつひとつの授業の完成度を高くして、もっと勉強して、たくさんの受講生の方々と文学作品を味わっていきたい。その歓びに集中したい。「月の舟」がある限り、わたしは孤独ではないし、ユタカがいる限り、わたしは孤独ではない。そして、そのふたつがなくなったとしても、いつだって、わたしは豊かであるだろう。
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